借金地獄に陥った某氏の生きざまを綴ってみた。
しかし、ありとあらゆる信用を無くし、所持金も255円しかない。
彼ひとりのチカラでは、どうすることもできなくなってしまった借金地獄。
家族にまで、迷惑がジワリジワリ及んできている状況だった。
妻に、今年の6月16日に起こった満月を境に
17年前よりはじまった、消費者金融と切っても切れない
借金地獄の現実が、次から次へと顕在化していった。
奥さんに、いい格好をしたかった。
喜ばせたかった。
奥さんの家族にも、いい顔をしたかった。
しかし、会社の給料は安い。
借りるしかなかった。
2005年、妻と結婚した。
結婚3年後の2008年 30万円借金が300万円に
気付けば、結婚まえからの借金が300万円にもなっている。
妻に怒られるだろうから、云えず。
妻に内緒で、司法書士の先生を介して債務整理をした。
150万円の借金がチャラになった。
それどころか、50万円ほどの過払金返還までしてもらえた。
汗水たらして返済せずに、
こんな裏技を使えばいいんだ、、、
楽して、解決できる事を学習した2008年であった。
2009年 債務整理と証拠隠滅と新たな借金
また、夏に債務整理をした。
150万円の借金がチャラになり、過払金返還までしてもらえた。
それでも、消費者金融へ借りる癖は治らなかった。
生活をミニマムにすれば、無借金生活になるチャンスを
彼は、ことごとく破壊する道を選んだ。
まぁいいっか...借りちゃえ。
自分のカードで限度いっぱい借りられるだけ借りた。
返せない。
僕は、クレジットカード会社のブラックリストになった。
まぁいいっか...妻のカードで借りちゃえ。
妻のカードで限度いっぱい借りられるだけ借りた。
返せない。
妻も、僕のせいで、知らないうちに
ブラックリストに載るハメなってしまった。
妻には、悪いことをしたと思ってる。
でも、こんなことバレたら、妻はきっと怒るに決まってる。
黙っておけばいいんだ。
そんな事実を絶対に話すわけにはいかない。
だから、2年間黙っていた。
僕と妻宛への請求書(或るいは督促状)
がポストいっぱいになる。
妻に見せられない。
こんなことがバレたら、絶対怒られる。
黙っておくしかない。
よし、こんな厄介な書面は
会社へ持っていこう。
会社のシュレッダーで、僕と妻に来ている請求書、督促状を
すべて破棄した。
これで、僕の借りてる証拠は消えた...
妻のカード使い込みの証拠も消えた...
債権消滅時効は5年間。向こうが請求してこなけりゃ逃げられる。
消費者金融会社への借入は、17年前は1つだけだったのに
自転車操業で、10社にものぼる按配にまで発展していった。
そう、彼等へ返さなきゃいけない事実は確実に残っている。
妻には悪いが、実家へ戻って羽を伸ばしておいで、と
優しい言葉をかけた。
妻の気をそらし、妻の不在のあいだに
妻に婚約時に僕がプロポーズで贈ったティファニーの婚約指輪、
妻が大切にしてる、ストールや楽器類、その他諸々の家財道具を
すべて、質屋へ持ち出し、150万円のカネを手にした。
しかし、生活は一向に楽にならず。
複数の借入先になっていて、ワケがわからなくなっていた。
何故なら証拠隠滅で、借入証書を廃棄しているからだ。
僕の、支払った履歴も何もかもわからない。
僕が、これから、いくらを返していけば、完済するのかもわからない。
給料の半分が消費者金融への借金返済になっている事実を
妻にバレてはいけないので、銀行通帳も証拠隠滅で捨てた。
収支を舵取りする術をここで、
彼は、全て失ってしまっていた。
2011年4月 嘘をついて... 逃げる選択
そして、僕は取り立てから逃れるために
妻の両親へ「介護の為に、僕も一緒に暮らします」などと云って
同居を提案して、今年の春から、妻の家に身を寄せることを選んだ。
妻には、妻の両親思いの良い旦那という印象を与えることができた。
また、妻の両親から「妻思いで、妻の両親にも優しい夫」
という好評価を得た。
こんなところで、多重債務のことは、さずがに云えなかった。
2011年5月 金の無心
ゴールデンウィークはカネが無かった。
こんな事実がバレてはいけないので、
顔見知りの人Aさんに、30,000円カネの無心をしてしまった。
しかしAさんには、100,000円の教材を購入した
買掛金支払い義務を履行していなかった。
本来ならば、昨年9月に一括払いする約束だった。
それを、踏み倒していることを逆に云われる。
でも、俺にはカネがない。
「Aさん、僕は給与口座を
差し押さえられて青色吐息生活なんですよ」
お涙頂戴の嘘をついてみた。
しかし、Aさんは、100,000円の債権を放棄することはなかった。
それは至極当然のリアクションでありましょう。
死ぬ迄利息を払いつづけ、元金が死ぬ迄残るという現実からも
目をそらし、とにかく、気づいたところだけ
振込み、次第には水道光熱費すら支払えなくなってしまった。
結局、Aさんへの借金は妻が肩代わりして払ってくれた。
結果オーライだ。
2011年6月 上手く逃げきれるかも...
なんとなく上手くいってる。
このまま、誰にもバレずに上手くいくと思った。
この時バレた、某社Bの借金も妻が全額一括で約100,000円払ってくれた。
結果オーライだ。
他にも、借金がいっぱいあるんだけど、バレなければいいな。
サラ金会社も、債権時効で僕に貸してることを忘れたらいいな。
なんとなく、バレずに上手く行ってるんだもん。
妻にはAさんのことと、某社Bのことしかバレてないし。
でも、世の中そんなに甘くなかった。
2011年6月16日 満月の夜全てが
そして、2011年6月16日の満月の夜。
彼は、取り返しのつかない借金地獄になっていたことが
家族にバレた。
そして、妻のカードを100万円使い込んでいた事実も発覚した。
妻の家族にも、この事実がバレてしまった。
妻の母親にも80万円借りたけど、全然借金を返せない。
借金は、消費者金融以外にもどんどん拡大する。
2011年7月5日 信用調査機関で情報開示
僕のサラ金地獄の全容がバレた。
でも、妻へのカード使い込みはバレてない。
と、思いたかったが、妻までが情報開示請求をしてしまった。
そこに、使い込みされてる100万円事案が発覚した。
そこで、流石に「犯人は僕です」とは云えないから
「僕は知らないよ。誰なんだろうね?そんな悪いことする奴」って
誤摩化しておいた。
2011年7月9日 弁護士事務所
弁護士事務所へ行った。
ここに来たとき、僕は正直に妻のカード使い込みのことも
正直に話をした。
しかし、僕は債務整理の常習犯で、尚かつ
妻のクレジットカードなりすまし、キャッシング100万円使い
数年間放ったらかしにして、債務放棄しているような人を
受任したくありません....と。
「先生!!! そこを何とか!!! お願いします!!!」
机に頭をこすりつけ、何度も何度も頭を下げる。
「もうしわけありませんが...当事務所の方針に合いませんので。」
その不穏な流れを変えた鶴の一声。
妻の母親「義理の息子わたしが、全て責任を持ちます。
先生、そこを何とか受任の程、宜しくお願いします。」
弁護士の先生は、渋々「今回は特例で受任いたしましょう。」
債務整理手続後、妻へはじめての
プレゼントは100円の水
暑い暑い夏の空。
何もかも失ってしまった夫婦。
それを、見守る母親。
中の島公園のバラ園に、自動販売機が見えた。
所持金255円しか持っていない夫が
妻に、100円の水を「俺がごちそうさせて。」と...